介護施設での死亡事故の刑事裁判
おやつを誤って配った死亡事故で刑事罰
信じられない。
何が信じられないかというと施設に対しての裁判ではなくて個人に対しての裁判だったということです。
特別養護老人ホームでの事故だったということですが
特別養護老人ホームでは(介護施設全般ですが)人員不足が深刻化しています。
私も特別養護老人ホームで勤務していますが人員配置基準が正常な人員で運営している施設が少なくなっています。
その中で何十人もいる利用者を数人の職員で見ています。
食事やおやつなども食事体系が個人個人でちがうので管理が大変です。
普通食の方もいればミキサー食の方もいらっしゃいます。
席順もその体系も考慮しながら席替えなどもしていますが、急な食事変更などが起こると席替えなどもやむを得なくできない場合もあります。
認知症をもっている利用者もいるし、認知と正常のはざまの方もいらっしゃいます。
おやつを全員に配るだけでも目がはなれる時間もあります。
その間に利用者が隣の利用者に自分の飲み物や食べ物を渡す、、、
いくら管理していても一秒も目を離さず見ているわけではないので
無理です。
今回の裁判は、ゼリー食に変更があったことを把握せず間違ってドーナツを配り喉に詰まらせたとのことです。
人間が介助をしているので、間違いはあります。
間違いがあってはいけないのはわかっていますが。
十分に職員がいれば防げることも多いです。
切ないです。
職場環境が問題で起こったことだと私は思っています。
個人じゃなくて経営側が責任を負うべき事項だと思います。