「言ってもムダ」な事はあるけれど

介護福祉士です。テレビ大好きです。日々頑張って生きています。

利用者から介護職員への暴力について

介護職員は利用者に対して暴力は絶対にいけないことです。
しかし、利用者の抵抗などにより不可抗力で小さなケガをさせてしまう場合もあります。
それを絶対的に防ぐなんて気を付けていても無理です。
理解力のない利用者の家族は小さなアザを見つけるとクレームをいれてきます。
認知がひどくて自虐行為する利用者もいますし精神疾患があり自虐行為をする人もいます。
拘束やツナギ服なども「虐待」とひとくくりにされ「きれい事の介護社会」になっています。
昔のように手足をベッドにくくりつけ拘束していた時代もありました。
介護者側の理由での拘束が多かったからです。
でも、利用者側の安全や衛生面を守るための拘束はあってもいいと思います。
例えば、人工肛門の利用者が毎日ストマとオムツを外し手や衣類、寝具を便まみれにする人がいます。
そういう方にでさえオムツやストマを外されないような服を着せる事も拘束や介護側の怠慢で介護放棄だと言う。
便を触りまくって不潔な手や体を夜勤で入浴させるのですか?
手を洗ったり拭いたりする人数と時間は夜勤ではありません。
これを言うのも介護の怠慢でしょうか?
想像での美学や理想の介護を主張するひとは、介護の大変さがわからない人が多いです。
年よりは夜は寝るものだと偉い人たちは考えて夜の職員配置を最低限にしていると思うけど、認知は夜にひどくなるんです。事故が起きるのも、徘徊が始まるのも、トイレがわからず失禁や弄便を方々でするのま、部屋がわからなくなって迷子になるのも、奇声をあげるのも、夜中なんですよ、これが。
介護者の暴力が注目されていますが、利用者から暴力を受けているのは介護者です。
少しのアザで文句を言ってくる家族、ではあなたの家族から受けている傷は賠償してくれますか?
文句を言うなら、ご自分の家でご自分で見ればいいと思います。
介護者は強者ではありません。
弱者なんです。