「言ってもムダ」な事はあるけれど

介護福祉士です。テレビ大好きです。日々頑張って生きています。

お父さんありがとう

今週のお題「お父さん」

父とは離れて暮らしています。
父の父は戦争で亡くなりました。
太平洋戦争以前に兵隊として戦地に行き、年齢的にも除隊していたのに戦争末期に35才で召集され、そのまま帰ってきませんでした。
父はまだ祖母のお腹のなかにいたそうで、自分の父の顔を知らずにきました。
私は長女として生まれ、父は厳しく何度も反発してきました。
その都度、私は友達の父親と比べ厳しい父に「父さんには父さんがいなかったから子供の育て方や接し方がわからないんだ!」と。
大人になってから、今でもそうですが、私の言った事を後悔しています。
祖母が16年前に、母が15年前に続けて亡くなり母の葬儀の日に父に「長生きしてよ」と言った時、肩を落とした父がボソッと「親父の分も長生きせないかんと思ってたけど、ばあさんと母さんの分も長生きせないかんようになってしもたから、ワシはいったい何歳まで生きたら皆に会えるんやろうか」と言いました。
その言葉が忘れられません。
私は10年前に重度の鬱になってしまい、毎日死にたいと思っていましたが、死を思いとどまることができたのと、奇跡的に鬱から復活できたのは、父の存在です。
親や妻に先立たれて、その上娘にまで先立たれてしまったら父はどうなるんだろうと、私が先立った後の父の事が脳裏に浮かび死を思いとどまることができました。
今は、父より先に死ぬわけにはいかないと思い健康にも気遣うようになりました。
父の最後の日には必ず私が側にいたいと思っていますが、父にはできるだけ健康で長生きしてほしいと心から願っています。